KK管財(旧商号:神鍋観光)、特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)
2023年11月30日(木) 配信
KK管財(旧商号:神鍋観光、代表清算人=小林正行氏、兵庫県神戸市)は10月30日(月)、神戸地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約5億5000万円。
同社は、1954(昭和29)年10月に設立されたスキー場の元運営業者。当初は豊岡市内の「神鍋スキー場」の運営のみを行っていたが、暖冬の影響でスキー場の来客数が落ち込んだため、89年以降は神鍋一体の総合リゾート施設を開業。通年で集客できるホテルやパターゴルフ、クラフトスキー場などを運営し、ピークの96年5月期には年間収入高約2億7000万円を計上していた。
しかし、その後は、スキーやスノーボードブームの陰りに加え、冬季の積雪量が少ない年が続き、利用客は減少。収益悪化で数千万円規模の赤字を計上し、債務超過に陥っていた。
厳しい営業環境が続くなか、「人件費や設備改修などの負担が重く業況改善の見通しが立たないと判断し、2017年11月に運営を別会社へ委託。以降は、賃貸収入と運営委託料のみの収入となっていた」(帝国データバンク)。
今年3月16日に全事業を別会社へ移管したうえで、5月31日付で現商号へ変更し、同日開催の株主総会の決議により解散していた。
なお、スキー場などの施設は別会社の下で運営している。