五感使い遊び堪能 自然生かし関係・交流人口創出(相模原市プレスツアー)
2023年12月7日(木) 配信
神奈川県相模原市はこのほど、市の中山間地域における自然環境を生かした関係・交流人口創出への地域の取り組みを発信するプレスツアーを行った。
津久井地区「つちざわの森」では、里山の環境保全と関係・交流人口の創出を目指すヘリテッジキーパーの取り組みを視察。森林浴や専任インストラクターの指導のもと森の中にあるアップダウンに富んだコースを滑走するMTB体験など、五感を使って森遊びを堪能し魅力に触れた。
現在も多くの芸術家が移住してきている中山間地域藤野地区では、芸術のまちとして有名になった背景や、今現在も多くの芸術家が移住したくなる動機などを3人のアーティストから学び、その後大自然の中に溶け込む芸術作品の鑑賞や作品作りを体験。このまちならではの魅力を全身で体感した。
相模原市の北西部藤野地区には太平洋戦争中、戦火を逃れ、藤田嗣治や猪熊弦一郎ら多くの芸術家が疎開してきたという。その後、神奈川県が「ふるさと芸術村構想」を1986年に提唱。旧藤野町には、野外彫刻などが点在する一周約6㌔の「芸術の道」や「藤野芸術の家」などがつくられた。
芸術の道には、28体の野外環境アート作品が配置されており、美しい大自然、里山の景観と共に芸術鑑賞を楽しむことができる。
芸術鑑賞を楽しんだあと、実際に自分だけの作品作りを気軽に楽しめるのもこの地区の魅力。「藤野芸術の家」には、木工、陶芸、ガラスを使った工芸作品作りが楽しめる工房があり、初心者でも短時間でオリジナル作品を作ることができる。今回のプレスツアーでは、砂を吹き付けて皿やコップ、ライトなどのガラス製品の表面に模様をつけるサンドブラストを体験した。
中山間地域を巡る旅の締めくくりは、今年8月に施設改修工事を終えリニューアルオープンした「藤野やまなみ温泉」で癒されるのもおすすめ。露天風呂と内湯それぞれで源泉100%の温泉が楽しめる施設で、桜の時期には夜桜のライトアップも実施、温泉に浸かりながら、花見も楽しむことができるという。