日本温泉文化を守る会、3部会の親会として「伝統的な温泉文化残す」 日本秘湯を守る会「創立50周年式典」24年3月13日に開く
2023年12月20日(水) 配信
日本温泉文化を守る会(佐藤好億代表理事名誉会長、佐藤和志代表理事会長、正社員6人)は12月19日(火)、静岡県・熱海温泉の熱海大観荘で第3回定時総会を開いた。
同会は、「日本秘湯を守る会」(星雅彦会長)、「日本源泉湯宿を守る会」(桑原清会長)、「日本文化遺産を守る会」(小山田明会長)の3部会の親会と位置付けている。前年度に全部会の会計期間(10~9月)の統一が完了しており、「日本の伝統的な温泉文化を残し、守ることを目的に将来に向かって研究や交流をはかっていく」理念に基づいて、各部会への指導や補助を行っていく。
佐藤和志会長は「すべての会の名称が『日本』を背負っている。皆さんと一緒に盛り上げていけば、我われ自身のためだけではなく、広く貢献していくことになる」とあいさつした。さらに「来年、日本秘湯を守る会が50周年を迎えるが、会が存続し、長く維持していけるのは自主財源を持っているから。Web事業やスタンプ事業を頑張っていけば、強い組織になれる」と語った。
地熱発電開発の問題も重点事業として、各部会が連携しながら、モニタリングや調査などを継続して行い、データの蓄積をはかる。このほか、インバウンド対策も強化していく方針だ。
佐藤好億名誉会長は「50年以上前、地元の温泉宿に戻ったときに相談する相手がいなかったが、山を越えたところにある温泉宿が私にとって先生だった。この会は『共生』の会。この会から多くのことを学び、明日に生きる糧にしてほしい。そのことが地域に良き温泉文化を残すことになるだろう」と締めくくった。
□日本秘湯を守る会 創立50周年迎える
日本秘湯を守る会は24年3月13日(水)、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで創立50周年記念式典を開く。テーマは「つなぐ秘湯 50周年の歩みと新たな挑戦」で、講演やパネルディスカッション、懇親会などを予定している。