「ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム」 地域一体で支笏湖を守り活用(北海道・支笏洞爺国立公園)
2023年12月21日(木) 配信
支笏洞爺国立公園の一部、日本トップクラスの水質を誇る支笏湖は、新千歳空港から車で約40分、札幌からも約1時間とアクセスしやすく、登山やキャンプ、カヌー・カヤックなどさまざまなアウトドアを楽しみに毎年多くの人が訪れます。
多くの人が訪れる場所だからこそ、地域住民と関係機関とが協議し、支笏湖の利用に関する13の項目からなる「支笏湖ルール」を策定しました。地域や関係機関、賛同企業らが、清掃活動やパトロール、マナー啓発を実施するなど、「保護と活用」の取り組みを地域一丸となって進めているのも、この場所の特徴のひとつです。
併せて、環境省が進めるアドベンチャートラベルを推進し、登山・トレッキング、カヌークルージングなどのコンテンツの高付加価値化にも取り組んでいます。
1年を通じて美しい景観を楽しめる支笏湖。冬の季節には、毎年開催するここならではのイベント、「千歳・支笏湖氷濤まつり」にもお越しいただきたいですね。
来年は1月27日から2月25日までの開催で、高さ13㍍の巨大タワーや湖周辺の自然をモチーフにした氷山、湖の眺望が楽しめる展望台などが造られる予定です。また、昨年好評だった地元ガイドによる氷濤まつりや支笏湖の歴史、氷のオブジェが創られる過程などの解説ツアーも行います。
支笏湖の透明度の高い湖水で造る氷のオブジェは昼には息をのむほど美しい氷の造形を、夜はライトアップされ幻想的な風景で、来場者を楽しませてくれます。
【千歳観光連盟 観光部担当部長 佐々木 智秀】