ANAグループのネットワーク強化で収益最大化 24年度の輸送事業計画発表
2024年1月24日(水) 配信
ANAホールディングスはこのほど、2024年度のANAグループ航空輸送事業計画を発表した。「ANA」「 Peach」「 AirJapan」の3つのブランドの強みを最大限に発揮し、ネットワークを強化してグループ全体で拡大する需要を取り込み収益の最大化をはかっていく。
国際線は、ANAで好調な欧州路線を強化する。7月から羽田―ミュンヘン線とパリ線を毎日運航へ増便し、8月からはウィーン線を再開する。また、コロナ禍で就航が延期になっていた羽田からのミラノ線とストックホルム線、イスタンブール線を下期中に開設する。
アジア方面はANAが3月31日から羽田―北京線、上海(浦東)線をそれぞれ毎日2往復運航し、4月16日からは成田―香港線を再開して、堅調な需要が見込める路線を増強する。AirJapanは4月中に2号機を受領することから、4月30日から成田―バンコク線を増便して毎日運航する。
国内線は、ANAがボーイング787₋10型機を増強し、需要の旺盛な路線に投入する。Peachは成田、関西―札幌線と成田―沖縄線を増便し、旅客需要を最大限取り込む。引き続き、ANAとPeachで双方の強みを生かしてグループネットワークを強化する。
貨物事業はANAが運用する貨物専用機に加え、旅客便の路線規模の拡大も活用して引き続き収益の最大化に貢献していきたい考え。