test

JTB、観光の未来見据え 海外・訪日旅行に重点を

2024年1月26日
編集部:長谷川 貴人

2024年1月26日(金) 配信

山北栄二郎社長

 JTB(山北栄二郎社長)は1月11日(木)、事業パートナーを対象に「JTBグループ・ニューイヤー・パートナーシップ・ミーティング2024」を、東京都新宿区の京王プラザホテルで開いた。山北社長は今年のテーマを「未来から現在(いま)をつくる」とし、ツーリズム産業の発展に向けて同社が強化していく取り組みを語った。

 まずは海外旅行の完全復活に向けて、海外旅行の回復基調を捉えると同時に、回復そのものを後押しする。戦略としては富裕層、旅行高額消費層、ファミリー、カップルに重点を置き、それぞれに合わせた商品戦略を推進していく方針だ。具体的には、商品の付加価値創出や「お客様体験」を向上させるコンテンツの強化、店頭やWebで販売するダイナミックパッケージ商品の展開強化などを行っていく。

 訪日外国人旅行(インバウンド)では、今後回復が予想される中国人訪日客の取り込みをはかり、昨年10月にTrip.comグループと合弁会社「JTB Inbound Trip」を設立。Trip.comグループが有するグローバルな販売網とJTBの宿泊を中心とした仕入力をマッチングさせて、宿泊施設や観光施設などの販売網の拡大を見込む。

 あわせて、地方への回遊性創出を目的として、首都圏・関西圏以外を巡る新たな観光ルートの開発をはかり、都市部のオーバーツーリズム解消にも寄与したい考えだ。

 そして、インバウンドの高付加価値化として、①ガストロノミー②アドベンチャー③サステナビリティ④メディカル――の4つのテーマ性ツーリズムの販路を開拓するなど取り組みを強化する。

冒頭で2023年を振り返る山北社長

 最後に山北社長は、改めて今年のテーマが「未来から現在(いま)をつくる」であると強調。「これからのツーリズムはさまざまな困難を乗り切りながら、持続的に発展していかなければならない。常に未来を見据えて、現在のアクションを考える」と締め括った。

 後半は、国立情報学研究所社会共有知研究センター長の新井紀子教授による「人工知能がもたらす人間と社会の未来」と題して講演が行われた。講演後には引き続いて懇親会も開かれ、盛会裏に終わった。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。