NAA、12月外客が過去最高 64万人超の国内線旅客も
2024年1月30日(火) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が1月25日(木)に発表した2023年12月の総旅客数は、前年同月比43%増の308万8952人となった。このうち、国際線の外国人旅客数は同74%増の165万3558人で12月として過去最高。19年同月比では6%増とコロナ禍前を超え、過去3番目の水準となった。
国際線の総旅客数は前年同月比55%増の244万6985人だった。このうち、日本人旅客数は同73%増の57万5227人。コロナ禍前の19年同月比では52%減であり、前月に引き続き5割程度の水準を推移している。
国内線旅客数は前年同月比12%増の64万1967人と、12月として過去最高。19年同月比では4%増となった。
総発着回数は前年同月比19%増の1万9505回。旅客便のうち、国際線は同47%増の1万2350回。国内線は同8%減の4145回だった。
□23年旅客数が2倍超、国内旅客は過去最高
23年暦年の旅客数は前年比112%増の3270万5995人。前年比は2倍超で、19年比では26%減まで回復した。水際対策の撤廃や新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けの5類移行、中国の訪日旅行商品の解禁などが主な要因。
国際線の総旅客数は前年比177%増の2504万7843人。このうち、外国人旅客数は同370%増の1607万2914人となり、過去3番目の水準となった。日本人旅客数は同153%増の605万675人で、外国人旅客数と比べて緩やかだが着実に回復の一途を辿っている。
国内線旅客数は同20%増の765万8152人となり、暦年として過去最高を記録した。
□韓国などコロナ前超、24年の春節に期待へ
1月1~20日の国際線出国旅客数は前年同期比54%増の68万5600人。このうち、韓国線は同56%増の13万1100人、19年同期比では41%増。台湾線は前年同期比70%増の7万4200人、19年同期比では9%増となり、それぞれコロナ禍前の水準を超えた。
一方、中国は前年同期比224%増の6万3400人で、19年同期比では33%減まで回復。田村社長は「これからの春節にあわせて、中国航空会社が復便を予定している。需要が増えていくことに期待を寄せている」と話した。