豊洲市場隣に「豊洲 千客万来」開業、飲食店と温泉施設が併設
2024年2月1日(木)配信
東京・豊洲市場(江東区)に隣接する大型観光施設「豊洲 千客万来」が2月1日(木)、開業した。江戸の街並みを再現した飲食店が軒を連ねる食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」と、24時間営業の温浴棟「東京豊洲 万葉俱楽部」の2つで構成。豊洲市場を訪れる国内外の観光客のほか、江東区を中心とする近隣エリアの住民や従事者、豊洲市場関係者などが気軽に利用できる施設を目指す。
3つのフロアからなる食楽棟の1階には、豊洲市場で働く人や近隣住民が日常的に利用してもらえるように、手軽にグルメを楽しめる店舗を集約。2階は、江戸時代の活気あふれる市場を再現した「目利き横丁」と「豊洲目抜き大通り」があり、目利き横丁では、仲卸が目利きした新鮮な旬の食材や珍味を、食べ歩きやカウンターで楽しめ、各店舗から食欲をそそる香りが漂う食の賑わいを体感できる。3階は、新鮮な海鮮を楽しめるフロアを特徴として、さまざまなスタイルの寿司屋などが出店する。
一方の温浴棟は、万葉俱楽部の11番目のフラッグシップ施設として開業した温浴・宿泊施設。箱根・湯河原の源泉から毎日運ばれる天然温泉に浸かりながら東京湾を望める露天風呂や、海岸線の絶景を360度パノラマで一望できる「展望足湯庭園」が楽しめる。加えて、露天風呂付きのスイートルームなど71の客室も用意する。
同施設の運営は、全国に総合温浴施設を展開する万葉俱楽部(髙橋理社長、神奈川県小田原市)が担う。年間来場者見込みは食楽棟が年間200万人、温浴棟が年間60万人で、豊洲市場と連携し、地元商店街とも色々とイベントで提携していく考えを示す。
同日にオープニングセレモニーが行われ、万葉倶楽部の高橋社長は、「名前の通り豊洲エリアに新たな賑わいが生まれ、食と癒しのスポットとして観光客と周辺住民双方に長く愛される施設を、周辺施設の皆様にもご協力いただき目指していく」と抱負を語った。また、来賓として登壇した小池百合子東京都知事は「豊洲市場の場内と場外が一体となり、一層の賑わいが生み出されることを楽しみにしています。そして、地元の皆様からも、そして訪れてくださる皆様からも末永く愛される臨海部の新しい顔として大いに発展していくことを期待しています」と語った。