石山寺境内に「光る君へびわ湖大津大河ドラマ館」をオープン
2024年2月1日(木)配信
大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会は1月29日(月)、石山寺(滋賀県大津市)境内の明王院に「光る君へびわ湖大津大河ドラマ館」をオープンした。
NHKで放送している大河ドラマ「光る君へ」のテーマを掘り下げた企画展。紫式部(まひろ)役の吉高由里子さんが実際の撮影で身に着けた衣装や、展示用に複製された小道具、キャストのサイン色紙などを展示。キャスト、スタッフ独自インタビューやメイキング映像を交えた、ここでしか見ることができない映像も4Kシアターで上映する。
同館の隣世尊院では、平安時代の「恋」を体感できる企画展「源氏物語恋するもののあはれ展」が行われている。色や香り、花をテーマに平安時代の恋を紹介。源氏物語に登場する和歌を現代風に解釈しイラストと共に紹介するなど、平安文化を身近に感じられるような内容となっている。
同日、オープニングセレモニーが行われた。同協議会の鷲尾龍華副会長(石山寺座主)は、「石山寺は平安時代、貴族や文学者たちが参拝する石山詣でが盛んになり、紫式部もこの寺で参篭している時に琵琶湖に映る月を見て、源氏物語を起筆したという伝説が石山寺縁起絵巻には描かれている。これから約1年間、平安時代さながらに多くの人に石山詣でにお越しいただき豊かな自然や境内の文化財と合わせ、(大河ドラマ館の)展示を通じ、1000年前の人々の思いに耳を傾けてもらいたい」と思いを語った。
また同協議会の佐藤健司顧問(大津市長)は、(源氏物語・紫式部にゆかりのある)石山寺や三井寺などを拠点としながら、市の豊かな歴史、文化に触れ、市内、県内を周遊していただけるよう関係各所と連携して取り組みを進めていく。また、源氏物語や紫式部のゆかりの地である福井県越前市、京都府宇治市とともに取り組みを発信し、市民間の相互誘客を通じ、放送終了後のレガシーを育てていく」と語った。
このほか、セレモニーには特別ゲストとして清少納言(桔梗)役の女優、ファーストサマーウイカさんも登壇。「登場人物の多くが藤原姓で(内容が)わかりにくいと思いますが、役者さんで(この時代を)覚えるのも今回の大河ドラマの楽しみ方のひとつ。関係性がわかるとより楽しんでいただけると思います。香りや色味などは体験することで初めて実感できることなので、大河ドラマ館ではそういった展示もお楽しみください」とPRした。