ロケツーセミナー開く チーム静岡で成果を
2024年2月9日(金) 配信
静岡県は1月下旬、静岡市内で「ロケツーリズムセミナー」を開いた。
浜松市や三島市など県内9市町村の市役所や観光協会などに務める課長職以上の職員を対象に実施。セミナー後半には、西伊豆町の星野淨晋町長が登壇し、これまでの成果やまちの変化などを紹介した。
一方、県内各地にそれぞれ魅力的なロケ地候補があり、自分のまちでは撮影できない画もあることから「チーム静岡県で取り組むことが、各地域にいい結果をもたらす」と力を込めた。
セミナーでは静岡県伊東市と長崎県島原市の取り組みを例に、ロケ誘致に取り組むうえでの基本的な考え方や体制の整え方、ロケツーリズムがもたらす直接、間接経済効果などに関し知識を深めた。そのなかで講師を務めたロケツーリズム協議会の藤崎慎一会長は、「官民連携」と「シビックプライドの醸成」の重要性を強調した。
事務局を務めた県の観光交流局の影島英一郎局長は「シティプロモーションや各地域の認知度の向上、誘客により経済の活性化など、ロケ誘致は先の長い取り組みにつながるモノ」と県の認識を説明。「今回のセミナーを通じ、自分の地域でどうロケ誘致に取り組むか(を考え)、知名度、魅力の向上につなげるための視点を自分事として身に着けて」と参加者に呼び掛けた。
セミナーを終え参加者から、「首長の考えを直接聞く機会はあまりないので、先陣を切って取り組んでいる自治体の事例はとても参考になった」「各自治体とより一層連携を強化して進めていきたい」といった声が挙がった同セミナー。終了後星野町長は、「うまく自治体間の連携が取れれば、静岡県で一つの作品を撮影してもらうこともできる」と、セミナーを通じて感じたことを語った。