岡山県 森の芸術祭9―11月 県北12市町村で初開催
2024年2月19日(月) 配信
岡山県は2月8日、大阪府大阪市のANAクラウンプラザホテル大阪で、「晴れの国おかやま観光プレゼンテーション2024」を開いた。9月28日から11月24日まで、県北部地域で初開催する国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(同実行委員会主催)の概要を説明した。
伊原木隆太知事は「アートには新たな視点で地域の魅力を引き出し、地域を元気にする力がある。県北部は中国山地の雄大な自然や、旧街道の宿場町や城下町として栄えた歴史ある町並み、伝統芸能など瀬戸内海沿岸部とは異なる風景や文化がある。地域資源を最大限生かし、岡山北部ならではの芸術祭をつくりあげていきたい」と強調した。
芸術祭は、県北の12市町村を舞台に、アートを切り口としたプロジェクトやイベントを行い、観光周遊や地域活性をはかる。12市町村のうち、アート作品を津山市、新見市、真庭市、鏡野町、奈義町の5市町に設置する。
アートディレクターには金沢21世紀美術館(石川県金沢市)館長で、東京藝術大学名誉教授を務める長谷川祐子氏が就任した。
参加アーティストとして、俳優やダンサーとして活躍する森山未來さんら16組を1次発表。今春に追加発表を行い、最終的には国内外から約30組が参加する。森山さんは奈義町で、町の伝統芸能「横仙歌舞伎」の要素を採り入れたダンスパフォーマンスを披露する予定だ。
実行委員会のメンバーである西日本旅客鉄道(JR西日本)は、芸術祭期間中、普段は山陰本線の新下関―東萩駅で運行する観光列車「〇〇のはなし」や、せとうちエリアを走る観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」を岡山―新見駅間で運転する。
【土橋 孝秀】