福井県 大阪で魅力発信 北陸新幹線開業に向け
2024年2月19日(月) 配信
福井県は1月25日、大阪市内のホテルで関西圏のメディア関係者に向けた説明会を開いた。北陸新幹線金沢―敦賀間の開業を3月16日に控えるなか、観光誘客に向けた取り組みや、福井県の魅力などについてプレゼンテーションを行った。
福井県新幹線建設推進課の林裕之課長は、福井県内の新幹線開業について「整備計画決定から半世紀を経て、県民の悲願がようやく実現した」と地元の想いを述べるとともに、昨年秋に県内の新幹線4駅で行われた新幹線車両W7系歓迎セレモニーなど、開業に向けて盛り上がる地元のようすを紹介した。
当面の終着駅となる敦賀駅については、乗り換えの利便性を確保するため上下乗り換え方式を採用。特急(1階)と新幹線(3階)の乗換時間は、整備新幹線としては国内最多となるホーム1面あたり7台のエスカレーターと、19の乗換改札口を備えることで、8分程度になるとアピールした。
このほか、えちぜん鉄道で走る「恐竜列車」や、JR小浜線で今秋から運行予定の観光列車「はなあかり」、今夏から運行を開始する福井駅と恐竜博物館やあわら温泉などを結ぶXRバスなど、地元公共交通の充実もアピールした。
また、福井県観光連盟の坪田昭夫専務理事は、昨年7月にリニューアルした福井県立恐竜博物館や東尋坊、昨年10月に開館した「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」など、県内各地の見どころを紹介。さらに、3月16日からは、これら県内各地に点在する観光地を巡る着地型観光バスツアー「はぴバス」が運行開始することをPRした。
福井県の特産品や地酒などの試飲食コーナーも設けられ、参加者たちは福井の味覚に舌鼓を打った。
【塩野 俊誉】