グランプリは「大河ドラマ『どうする家康』×静岡県浜松市」 第14回ロケーションジャパン大賞 授賞式開催
2024年2月16日(金) 配信
第14回ロケーションジャパン大賞の表彰式が2月15日(木)、東京都内で行われ、「大河ドラマ『どうする家康』×静岡県浜松市」がグランプリに選ばれた。
「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」に約64万人、キャストも参加した浜松まつりに3日間で約260万人が来訪するなど、観光振興で目覚ましい功績を挙げたことや、見逃し配信「NHKプラス」で歴代大河ドラマ最高視聴数を記録したことなどが評価された。
中野祐介浜松市長は「(放送期間中は)多くの出演者、全国の大河ドラマファンをはじめ大勢の人にお越しいただき、まさに大河ドラマに沸いた1年になった。大河ドラマをきっかけに、『徳川家康公ゆかりのまち浜松』、『出世の街浜松』を全国に発信していく」と喜びを語った。
制作統括の磯智明氏は浜松市への感謝を語ったうえで、「ネット視聴が増えるなか、出演者と制作者、作品、地域を結ぶ舞台地や地域がとても重要になるということを実感する作品となった」と思いを語った。
同賞は、ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」(地域活性プランニング)が主催するもので、①支持率②撮影サポート③行楽度④地域の変化――4つの指標と約2万人の一般投票を基に審査された。今年は、2022年11月1日~23年10月31日に公開、放送された映画・ドラマ・アニメ33作品・65地域がノミネートされた。
同誌の山田実希編集長は、「今回は、過去最多2万人の人の声が集まり、エンタテインメントと地域がタッグを組むことで生み出される成果の大きさや深みを感じる機会となった」と総括した。
同日、「ロケツーリズムアワード」の授賞式も行われ、地域大賞に静岡県伊東市、企業大賞に2年連続でオリックス・ホテルマネジメント、特別賞に長崎県島原市がそれぞれ輝いた。
同アワードはロケツーリズム協議会に参画する地域・企業のなかからロケ実績を活用し成果を上げた地域と企業を観光庁が選定・表彰する。伊東市は、官民一体のロケ支援で約2億7000万円の広告換算効果挙げたことや、メディア露出の増加にともないふるさと納税の寄付額が約1.5倍に増加したことなどが評価された。
観光地域振興部観光資源課文化・歴史資源活用推進室の遠藤翼室長は「(ロケ誘致に関しては)撮影に関する基礎・基本をしっかりと抑えたうえで、各地域で独自の取り組みを検討し、取り組めるかが今後重要になってくる。引き続き各地域には、それぞれが実践する素晴らしい取り組みを質を高める観点で(磨き続けてほしい)」とコメントした。
第14回ロケーションジャパン大賞準グランプリ以下の受賞は次の各作品と地域。
【準グランプリ】 ドラマ「VIVANT」×島根県
【支持率部門】 Netflix シリーズ「First Love 初恋」×北海道札幌市
【撮影サポート部門】 映画「雑魚どもよ、大志を抱け!」×岐阜県飛騨市
【行楽度部門】映画「春に散る」×大分県大分市
【地域の変化部門】連続テレビ小説「舞いあがれ!」×長崎県五島市
【特別奨励賞】連続テレビ小説「あまちゃん」×岩手県久慈市