JATA経営フォーラム開く 髙橋会長「海旅復活のフォローウィンドが吹いている」
2024年2月27日(火) 配信
日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は2月27日(火)、第32回JATA経営フォーラム2024を配信した。プログラムはWeb開催となっているが、同日、髙橋会長のトップリーダーメッセージと、デロイトトーマツグループ執行役兼デロイトトーマツインスティテュート代表の松江英夫氏による基調講演の公開収録を行った。
髙橋会長は冒頭、コロナ禍以降、ここ数年間で会員企業による不正事案が複数発生していることを受け、有識者委員会を立ち上げたことに触れ、「専門的見地からご指導、ご助言をいただき、徹底した再発防止策に努めていく。今回のフォーラムでも、コンプライアンスに対する意識をさらに高めるために、弁護士によるセミナーを設けている。また、4月から障害者差別解消法の合理的配慮の提供義務化に合わせて、ユニバーサルツーリズムの分科会も設定をしているため、積極的に活用してほしい」と呼び掛けた。
また、海外旅行の回復については、2024年はフォローウィンドが吹いてきているとして、「今年下半期の海外旅行団体の受注が、コロナ前を超えたという声があった。将来的には個人旅行市場にも良い影響を与えるものと期待している。今年は海外旅行自由化60周年を迎える特別年であり、日米観光交流年でもある。日米両国間の観光やビジネス、スポーツなど、双方向交流の促進を目指し、海外旅行復活の大きな一助となれば」と話した。このほか、「トルコとの外交関係樹立100周年や、パリオリンピック・パラリンピックなど、海外旅行活性化につながる大きな好機になる。これを機に、三位一体のバランスの取れたツーリズムの復活を実現したい」と力を込めた。
会長あいさつを含めた11本の各講演やセミナーは動画配信となり、4月5日(金)まで自由に視聴できる。参加費は無料。