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オーバーツーリズム共同研究の成果発表(JRC、東京観光財団、台東区)

2024年2月27日(火) 配信

JRCはこのほど、オーバーツーリズムに関する共同研究の研究成果を発表した

 じゃらんリサーチセンター(JRC、沢登次彦センター長)はこのほど、東京観光財団や東京都台東区と共に、オーバーツーリズムに関する共同研究を実施し、この研究成果を発表した。

 コロナ禍後の旅行需要が急速に回復したことにより、オーバーツーリズム問題が注目を集めている。

 3者は、観光産業の発展・成長と、持続可能な地域づくりの両立を目指し、オーバーツーリズムの問題が発生するメカニズムや地域特性、旅行者行動意識などを検証することで、観光地がオーバーツーリズム対策の優先順位を検討するための観点や考え方を整理した。

 この研究では、オーバーツーリズムの発生パターンを、定義・地域性・住民感情などの観点から分類し、観光地がとるべき対策の方向性を示した。

 また、「住民感情」について、住民が観光に対してネガティブな印象を抱くきっかけなど、仮説を立てたうえで、海外・国内の複数都市と比較しながら検証を行った。

 また、台東区・浅草を中心に、住民・旅行者双方の視点から台東区の状況を検証した。

 この結果により、「オーバーツーリズムはさまざまな要因が複合的に関係するため観光セクターだけでは解決できない」ことや、「発生する地域の特性によって懸念される課題が大きく異なる」「対策の重要性や優先順位が住民感情に大きく左右される」などの点が挙げられ、「地域で発生している課題の一つひとつについてさまざまなデータを比較し、住民とコミュニケーションをはかりながら丁寧に根本要因を特定していく必要がある」とまとめた。

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