津田令子の「味のある街」「花菜っ娘」――房洋堂(千葉県館山市)
2024年3月2日(土) 配信
千葉県・南房総に位置する館山市を代表する銘菓を紹介しよう。千葉の県花をイメージした黄味餡入りの「花菜っ娘(はななっこ)」だ。「館山には欠かせないお土産として大好評です」と館山市観光協会観光まちづくりセンター室長の木村義雄さんはおっしゃる。千葉の豊かな恵み、人に思いを伝えるお菓子を作っている房洋堂の自慢の一品だ。
房洋堂の看板商品、花菜っ娘は、房総春の風物詩、ふるさとのホイル焼き乳菓で、ふっくら、しっとりした食感でバターの香りと黄味餡の甘さがバランスよく口の中に広がり、1本140円とリーズナブルな価格も購入しやすい。
昨年、房洋堂は創業100周年を迎えた。熟練した職人たちが、商品造りだけでなく新商品の開発・商品の改良に日々励んでいるという。そんな熟練した職人たちが造り出す花菜っ娘は、発売から45年以上が経った。「ふるさとの懐かしい味がするようだ」とリピーターも多いので、ぜひ一度召し上がってみていただきたい。
商品は、1本・4本入・6本入・8本入・12本入・16本入・24本入があるので用途に応じて選んでいただければと思う。
看板商品「花菜っ娘」だけではなく、房洋堂には数多くの人気商品がある。黒潮物語、落花生風土記、おれんじ芋タルト、牛乳せんべい、どら焼三彩などの商品がある。
千葉県南房総市産房州びわを使用したプレミアム房州びわゼリーは、甘くてみずみずしい房州びわの果肉を半身入れた贅沢な味。6月中旬ごろから原料が無くなるまでの期間限定商品として知られている。ほかにも和洋菓子がまだまだある。館山を訪れた際には、ぜひ房洋堂に立ち寄ってはいかがだろうか。
JR館山駅西口の館山市観光協会には、シティサイクルや、スポーツバイク、電動アシスト付き自転車、クロスバイクなど幅広い用途で使える乗り物がそろう。
待望の「道の駅グリーンファーム館山」が2月16日にオープンしたので、そちらまで足を延ばしてみるのもよいだろう。
(トラベルキャスター)
津田 令子 氏
社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。