加賀温泉郷PR会議 北陸新幹線が延伸 「100年に一度の好機」
2024年3月5日(火) 配信
片山津・山中・山代の3温泉からなる加賀温泉郷を有する石川県加賀市(宮元陸市長)は2月15日、大阪市内のホテルで、関西圏の観光団体や旅行会社の担当者、マスコミなどを招き「加賀温泉郷PR会議・感謝の集い」を開いた。
感謝の集いであいさつに立った宮元市長は「1月1日に発生した能登半島地震では、今も多くの方が避難生活を余儀なくされており、加賀市にも現在、約1900人の方が2次避難されている。復興には時間が掛かるが、近隣自治体とも連携し能登を支援したい」と復興への想いを述べた。
一方「下を向いてばかりもいられない」とし「3月16日に、北陸新幹線金沢―敦賀間が開業する。これを100年に一度の好機と捉え、コロナや地震で疲弊した地域経済を活性化させていく。全力で取り組んでいくので、皆さんには石川県全体を支援する気持ちで、加賀へお越しいただきたい」と呼び掛けた。
集いには、台北駐大阪経済文化弁事処の洪英傑総領事や、包括連携協定を結ぶ大阪観光局の溝畑宏理事長など来賓を含め約100人が出席した。
PR会議では、加賀大聖寺山ノ下寺院群の寺宝・庭園・御朱印めぐりや、獅子舞ツアーなどのイチオシ体験プログラムをはじめ、永平寺への直行バスをはじめとする2次交通、加賀カニごはんや加賀パフェといったご当地グルメなど、加賀温泉郷の魅力を紹介。山中・山代・片山津それぞれの旬の話題もアピールした。
山中温泉旅館協同組合の吉本龍平専務理事(お花実久兵衛社長)は、和倉温泉「ゆけむりの宿美湾荘」の多田直未社長から預かったメッセージを代読。「旅行することで義援金や能登の復興につながるような商品プランを造成してほしい」と伝えたうえで、「能登の復興には息の長い支援が必要であり、関西の皆さんのお力添えが必須。関西と加賀が手を取り合って支援をリードしていきたい」と述べた。