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“乗客の幸せを願う”、七尾線で花嫁のれん号運行(JR西日本)

あざやかな紅色が美しい
あざやかな紅色が美しい

 西日本旅客鉄道(JR西日本、真鍋精志社長)は9月9日、東京都内で観光列車「花嫁のれん」の車内サービス記者発表会を開いた。今年3月に北陸新幹線が開業した北陸を舞台に、北陸3県(富山県、石川県、福井県)・北陸経済連合会とJRグループ6社が10月1日―12月31日までの3カ月間、北陸デスティネーションキャンペーンを展開。同列車はキャンペーン実施に合わせ10月3日から七尾線(金沢―和倉温泉間)で運行する。

 主催者あいさつで堀坂明弘常務は「花嫁のれん号は内外装のほか、車内サービスにもこだわった。これを機にぜひ北陸エリアに足を運んでほしい」とアピールした。続いて、同列車の名称の由来やコンセプト、車内サービスなどについて概要説明が行われ、同列車名は加賀、能登、越中地方に幕末から明治にかけて伝わった、花嫁の幸せを願い婚礼の日にのれんを贈る伝統文化に準え、乗客の幸せを願う思いから「花嫁のれん」と名付けたことを発表した。〝和と美のおもてなし〟をコンセプトに、外観のデザインは北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅で広く起用される図柄を採用。車内では、加賀屋監修の和装アテンダントによるおもてなしや、定期的に「楽市・楽座」など地域色豊かなイベントも開かれる。

辻口氏によるセレクトスイーツ
辻口氏によるセレクトスイーツ

 概要説明終了後、同列車で提供されるオリジナルセレクトスイーツの監修を行った石川県七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんと、同列車と同名のテレビドラマに出演していた女優の羽田美智子さんを交えたトークセッションが行われた=写真上。辻口氏は自身セレクトのスイーツセットについて、「地産地消を意識し、石川県で取れた食材を使ったスイーツをセレクトしました。石川で取れた素材を感じながら食べてもらえたら、旅がより一層楽しくなると思います」とコメント。羽田さんは同列車に乗って行きたい場所について「和倉温泉は、撮影中に何度も訪れましたが、あそこのお湯が肌と羽田にいいのでまた訪れたいです。あとは途中駅七尾にも醤油アイスクリームを食べに訪れたいです」と答え、会場の笑いを誘った。

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