世界の宿泊料金1%増、日本人の国内宿泊は11%増(ホテルズドットコム、15年上半期HPI )
ホテルズドットコムがこのほど発表した「Hotel Price Index(HPI)」によると、2015年上半期に世界の旅行者がホテルに支払った宿泊料金の平均は前年同期比1%増となった。北米とカリブ海、中南米は初めて08、09年の金融危機前の水準を上回り、新記録を達成した。日本人が国内の主要都市ホテルで支払った宿泊料金の平均は同11%増。
日本人の国内旅行の宿泊料金平均は1万2839円(前年同期は1万1577円)となり、右肩上がりの上昇を続けている。最も大きな要因は訪日外国人旅行者の増加によるホテル需要の増加だが、円安で日本人が海外旅行から国内旅行へシフトしていることなども影響があると分析している。
外国人も含めたすべての旅行者が支払った国内の宿泊料金は12%増の1万5242円(前年同期は1万3585円)。調査対象の9都市のうち、最も高い上昇率を記録したのは大阪で、23%増の1万4502円となった。続く名古屋も22%増の1万849円と上昇した。宿泊料金が高い東京は8%増の1万6659円、京都は12%増の1万5408円となった。
このほか、横浜が15%増の1万3932円、沖縄が10%増の1万3276円、札幌が18%増の1万2813円。各都市が2ケタ上昇するなか、緩やかな伸びとなったのは広島と福岡でいずれも6%増に留まった。