室戸明星観光開発(高知県)が破産手続き開始決定受ける(帝国データバンク調べ)
2024年3月15日(金) 配信
室戸明星観光開発(米澤善吾代表、高知県室戸市)は2月20日(火)、高知地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約3億5300万円。
同社は1985(昭和60)年2月に設立されたホテルの運営業者。室戸岬周辺地域が国定公園に指定されるにあたり、地元の旅館が協業組合を設立し、ホテルを建設したのが室戸明星観光開発の前身。協業組合の経営難により、同社がホテル経営を承継した経緯があった。
客室29室を有し、レストランや露天風呂を併設した政府登録観光旅館「ホテル明星(あけのほし)」を運営、2016年1月期には年間収入高約1億4000万円を計上していた。
しかし、その後は利用客の低迷に加え、新型コロナの影響により観光ツアーがキャンセルとなるなど厳しい運営を余儀なくされていた。「利用客数の回復が見られないなか、資金面での限界から先行きの見通しが立たなくなり、23年10月ごろに事業を停止していた」(帝国データバンク)。