北陸新幹線延伸の効果分析 東京から福井への経路が北回りに変化(ナビタイムジャパン)
2024年3月18日(月) 配信
ナビタイムジャパン(大西啓介社長)の交通データ事業はこのほど、3月16日(土)の北陸新幹線延伸に伴う検索状況の変動について、ナビゲーションアプリ「NAVITIME」や「乗換NAVITIME」の利用状況から分析した。
調査は、延伸開業後の2週間(3月16~29日)および、前年の同期間(2023年3月18~31日)を移動日に指定した経路検索を対象とした。
延伸前は南回りでの東京駅~福井駅間(米原駅経由)の経路が表示されることが多かったが、延伸後は北陸新幹線経由の北回り経路が多く結果表示されていることが確認できた。延伸後は途中の乗り換えがなくなったことで、木や周りも表示されやすくなった。
また、調査対象期間をもとに、公共交通機関を用いたルート検索で目的地として検索された駅を調べたところ、前年同期の比較では北陸新幹線の停車駅である敦賀駅が8・35倍、福井駅が3・61倍、芦原温泉駅や小松駅も2倍を超える結果となった。
さらに、新幹線停車駅ではない鯖江駅、小浜駅なども2倍以上検索数が増加しており、新幹線延伸により、「沿線エリアだけではなく県内の他のエリアへの来訪も予測され、経済波及効果も期待される」(同社)としている。