認知率よりも実践意欲の方が高い傾向に 「サステナブルツーリズム・オーバーツーリズムへの生活者意識」
2024年3月25日(月) 配信
ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP、江口泰広会長、東京都中央区)とSoooooS.カンパニー(木村有香代表、東京都中央区)は合同で、「生活者の社会的意識や行動を探るためのアンケート調査」を実施し、この結果を報告した。13回目となる2024年度は、新たに観光分野でのソーシャルプロダクツについて調査した。
ソーシャルプロダクツは、社会的課題の解決につながる商品・サービスを指し、フェアトレードやオーガニック、環境配慮、復興支援など、SDGs達成につながる商品・サービスの総称。
調査結果によると、旅行する際に「サステナブルツーリズム」を意識したい生活者は39・9%、「オーバーツーリズム」を避けたい生活者は51・5%となった。
「サステナブルツーリズム」「オーバーツーリズム」をまったく知らない人はいずれも4割程度となり、同協会は、「この2つの概念について浸透の余地がうかがえる」とした。
サステナブルツーリズムやオーバーツーリズムについて、認知率よりも実践意欲の方が高い傾向がみられるとして、同協会は、「概念は認知していないが、このような考え方を実践してみたい生活者は一定数いると考えられる。これらの概念が今後さらに普及していくことで、旅行スタイルが大きく変化していく可能性がある」と分析した。