「モダンガール」に注目 「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」 ホテル雅叙園東京で6月16日まで
2024年3月27日(水) 配信
ホテル雅叙園東京(東京都目黒区)は6月16日(日)まで、「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」を行っている。
東京都指定有形文化財「百段階段」の7 部屋を舞台に、モダンガールの装いや、おしゃれ、当時を代表する作家たちにより描かれた女性画などを通して、新たな大衆文化が開花した時代をめぐるように楽しむことができる企画展。
同ホテルは「大正ロマン」をテーマに2022年から文化財「百段階段」で企画展を開催している。
3回目となる今回は、同テーマを象徴する「モダンガール」に注目し、大正から昭和初期の都市文化を享受していた女性たちと、華やかなりしモダン都市東京の都市文化をテーマにした展示を展開する。
企画展の見どころの一つが、今年生誕140年、没後90年の節目を迎える竹久夢二と、「京都のアール・デコ」とも称されるなぞ多き画家小林かいち作品の競演。夢二が手掛けた「婦人グラフ」や「セノオ楽譜」などのイラストと、かいちが描いた絵封筒や絵葉書など約60点を通し描かれたモダンガールの姿を紹介する。
また清方の間では、当時流行した「大正デカダンス」という言葉にスポットを当て、怪奇幻想小説を代表する作家・江戸川乱歩と現代のイラストレーター夜汽車のコラボレーションによる「人でなしの恋」(「乙女の本棚」シリーズ・立東舎)の立体展示を展開。最後の部屋「頂上の間」には、画家の加藤美紀さんによる文化財「百段階段」とモダンガールをモチーフにした新作も展示している。