ジエイエツチシーが事業停止 負債は約3億5000万円(帝国データバンク調べ)
2024年3月29日(金) 配信
ジエイエツチシー(清水英治社長、東京都港区、観光庁長官登録旅行業第901号、資本金8000万円)は3月21日(木)に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は約3億5000万円。
同社は1985(昭和60)年4月に設立された旅行業者。日本旅行業協会(JATA)の会員会社。称号はジャパンホテルクーポンの略称であり、業界初の海外ホテルのクーポン券販売事業者としてスタートした。
同社の海外ホテル予約サイトは、円(またはその国の通貨)で前払いでき、旅行先で余分な現金を持ち歩かずに済むほか、クーポンの提示のみでチェックインでき、チェックアウト時は支払いの手間が省けるなど、便利なシステムとして知られていた。
アジア地域向けを主体に扱い、2008年3月期には年間売上高約74億2100万円を計上していたが、その後は旅行予約サイトなどの競合激化により売上が低迷。「コロナ禍の旅行離れから、21年3月期の年間売上高は約13億円に減少」(帝国データバンク)していた。