NAA、2月の国際線旅客数「コロナ前の9割まで回復」 韓国台湾などアジア好調で
2024年3月29日(金) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が3月28日(木)に発表した2024年2月の国際線旅客数は前年同月比42%増の310万8784人となった。19年同月比では、7%減と初めて9割まで回復した。韓国や台湾などアジア路線が好調だったことが主な要因。
国際線旅客数のうち、外国人旅客数は前年同月比66%増の167万1034人。19年同月比で21%増となり、2月の最高値を更新した。日本人旅客数は前年同月比65%増の59万9786人。19年同月比では47%減だった。
国内線旅客数は前年同月比12%増の62万2254人。19年同月比12%増と2月として最高となった。
総発着回数は前年同月比21%増の1万8172回。旅客便のうち、国際線は同44%増の1万1972回。国内線は同2%増の3921回だった。
田村社長は春節期間中の中国への出国旅客数について「19年同季比9・1%減まで回復した」と語った。
□台湾などコロナ前超 ハワイ予約率7割に
3月1(月)~23日(土)の国際線出国旅客数は前年同期比45%増の89万1700人。
このうち、韓国線は同45%増の18万8300人。19年同期比では40%増。台湾線は前年同期比60%増の11万1700人。19年同期比では13%増だった。
田村社長は「ゴールデンウイークには、ハワイグアムなどが伸びており、予約率は7割程度となっている」と話した。
□空港周辺へ移住提案 必要従業員大幅増で
NAAは3月28日(木)、成田空港で働き周辺地域で暮らすライフスタイルを提案するウェブサイトを開設した。
人手不足が深刻化するなか、2028年度末に滑走路の新設変更する「更なる機能強化」で年間発着回数が30万回から50万会に増えることで、必要とする従業員も大幅に増加することから、空港で業務を行う会社の人材獲得を支援する。
サイトでは空港で働くやりがいや楽しさのほか、周辺の11市町と連携し、地域で豊かな暮らしぶりを紹介している。このうち、仕事についてはグランドハンドリングの仕事を掲載。今後、コンテンツを増やしていく。また、周辺地域の自治体が発信する移住情報や子育てに関する情報にリンクさせている。
サイト運営アドバイザーには、東日本大震災の発災後に福島県への移住を促進してきたRCFの藤沢烈代表が就いた。
田村社長は「空港で働くことを検討している人に空港周辺で暮らすことをイメージしてもらえるような情報を載せていく」と話した。