ピンクリボンのお宿
「ピンクリボンのお宿ネットワーク」(事務局=旅行新聞新社)は10月1日、加盟する宿泊施設のお風呂情報等をまとめたフリーペーパー「ピンクリボンのお宿2016年版」を発行した。毎年10月に発行し、今回で4冊目となる。
乳がんを患い回復の道を歩みながらも、術後の痕などを気にして旅先での入浴をあきらめてしまうという人は多い。乳がんに限らず、自分が、また家族など身近な人が病気になったとき、そもそも旅行どころではない。今日を生きることで精いっぱいで、旅行は夢の話である。しかしその夢が、明日を生きていく活力になることもまた確かだ。
家族でまた旅行に行き、ゆっくりと温泉に浸かりたい。その夢が叶ったときに、そっと寄り添えるお宿が一軒でも増えることを願っている。
【森山 聡子】