2024年の国内旅行意欲は堅調 アメリカン・エキスプレス調査
2024年4月9日(火) 配信
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.(須藤靖洋日本社長、東京都港区)はこのほど、日本を含む世界7カ国で実施した旅行に関する意識調査の結果を発表した。これによると、日本の回答者のうち34%が2024年は23年と比較して「国内旅行に出掛ける回数を増やす」と答えた。60%は23年と「同じくらい国内旅行に出掛ける」とし、国内旅行への意欲は堅調に推移している。
一方で、23年よりも「海外旅行に出掛ける回数を増やす」という人は15%に留まり、世界7カ国平均の32%の半数以下の結果となった。同社は航空運賃の高騰や円安などによる現地の物価高が影響しているのではとみる。
24年のゴールデンウイーク期間に「旅行を予定している」と回答したのは18%。そのうちの86%が行先を国内旅行と回答している。
また、日本は家族旅行を計画している人が突出して多い結果となった。24年は誰との旅行を計画しているかとの設問では、「家族」が67%で最も多く、世界7カ国平均の43%を大きく上回った。2位が「自分(1人旅)」で11%となり、こちらは7カ国平均の12%と差は出なかったが、世界の2位は「恋人・パートナー」で32%だった。日本の「恋人・パートナー」は最下位で6%。
計画している旅行の期間については、日本の回答者の76%と約8割が「週末旅行」だった。次いで「1週間の旅行」が31%、3位が「1~2週間の旅行」で5%だった。他方、7カ国平均は1位が「1週間の旅行」で47%、2位が「週末旅行」の41%、3位が「1~2週間の旅行」の36%。
旅の内容の質問では、どのような旅行を計画しているかについて日本人は「ロードトリップ」が41%でトップだった。次いで、「大都市への訪問」(31%)、「ウェルネスツーリズム(スパ、ヨガリトリート)」(26%)、「大型旅行(夢見た旅行など)」が(25%)、「アウトドアアドベンチャー」(16%)の順。世界は「ビーチでの休暇」が51%で最も多く、「大都市への訪問」(42%)、「ロードトリップ」(40%)と続いた。
旅先で最も妥協したくない点として日本人は「食べ物」が58%で1位となった。次いで「宿泊施設」の47%。世界は「宿泊施設」が53%、「食べ物」が52%の順。
同社は「日本の回答者は気兼ねなく過ごせる家族との旅行や、気軽にできる週末旅行を大半が選択し、かつ心身を癒すウェルネスを求めた旅への関心が高まるなど、『無理しない旅』が好まれていることが表れている」と分析する。
なお調査は1月31日~2月8日にオンラインで行われ、日本と米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、イギリスの7カ国で各約1000人のサンプルを集めた(米国のみ約2000)。対象は少なくとも5万米ドル以上の所得があり、通常年1回以上旅行をする成人。