特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」 6月9日(日)まで 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で
2024年4月18日(木)配信
東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館で2024年6月9日(日)まで、特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」が開かれている。
絵師・河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)と、探検家で北海道の名付け親である松浦武四郎(まつうら・たけしろう)は、幕末から明治期のマルチタレントで、お互いを知る仲だった。画鬼と呼ばれた暁斎は、あらゆるものを描いた生来の絵師で、武四郎から依頼され、その愛玩品図録「撥雲余興(はつうんよきょう)」の挿図の一部を担当し、武四郎を釈迦に見立てた「武四郎涅槃図」を描いている。
特別展では暁斎の代表作の一つ「地獄極楽めぐり図」を全場面展示(会期中場面替えあり)するほか、松浦武四郎記念館所蔵の重要文化財「武四郎涅槃図」とそこに描かれた、「大首飾り」をはじめとした武四郎愛玩の品々を初めて同じ空間で展示し、「武四郎涅槃図」を立体的に再現する。
あわせて、武四郎の生家に伝来した武四郎蒐集の古物の目録である「蔵品目録」掲載の資料で、近年静嘉堂が所蔵することが再認識された古写経類、天神像など書画類を紹介する。
入館料は一般1500円、大高生1000円、中学生以下無料。
【ジャーナリスト・貞廣長昭】