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山梨県立文学館開館35周年記念で特設展 生誕140年 歿後50年 中村星湖展 6月23日(日)まで

2024年5月7日
編集部

2024年5月7日(火) 配信

「少年行」原稿(山梨県立文学館提供)

 山梨県立文学館(山梨県甲府市)で2024年6月23日(日)まで、開館35周年記念特設展「生誕140年 歿後50年 中村星湖展」が開かれている。

 1907(明治40)年、自然主義文学の隆盛期に小説「少年行(しょうねんこう)」で文壇に登場した中村星湖(なかむら せいこ 1884~1974)の生涯と作品を取り上げる。同館では1994年(平成6)年の企画展以来、30年ぶりの展覧会だ。

 中村星湖は山梨県富士河口湖町の生まれ。本名は将為(まさため)。早稲田大学在学中に応募した小説「少年行」が1等に選ばれ自然主義作家として一躍知られるようになった。卒業後、雑誌「早稲田文学」の記者として大正8年まで在職した。小説だけでなくフローベール、モーパッサンの作品を翻訳したり、鈴木三重吉の児童雑誌「赤い鳥」に童話を発表。さらに強い好奇心と探求心によって民衆芸術、農民文学にかかわる評論活動など、幅広い分野で活躍した。特別展では90年の生涯を紹介する。

 主な展示資料は、富士山麓の美しい自然を背景に主人公と転入生との友情と成長、別れを描いた小説「少年行」の原稿。夏目漱石から星湖あての手紙(1911(明治44)年7月25日)、1928(昭和3)年にパリ留学中に下宿の窓から描いた風景画、茅ヶ崎南湖院で療養中の国木田独歩を見舞った文学仲間たちとの写真など。

 観覧料は一般330円、大学生220円。20人以上の団体は割引あり。高校生以下、65歳以上は無料。休館日は月曜日(ただし5月6日は開館)と5月7日(火)。

【ジャーナリスト・貞廣長昭】

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