花街の文化を伝える「祇園 花街芸術資料館」 5月15日にオープン
2024年5月8日(水) 配信
京都・祇園町に5月15日(水)、花街の文化を伝える「祇園 花街芸術資料館」がオープンする。「都をどり」の専用会場「祇園甲部歌舞練場」内に新設されるもので、芸妓さん・舞妓さんの持ち物などを常設展示するほか、記念撮影などもできる。
京都の五花街の1つ「祇園甲部(祇園町)」は、祇園社(現八坂神社)の門前町として発展してきた。古来より花見や月見の名所として知られた東山一体の茶店で接待をする女性たちが、江戸時代になり酒や食事に加えて歌舞音曲でもてなすようになったのが、祇園の芸妓さんのはじまりと言われている。
1872(明治5)年には、芸妓さん・舞妓さんが総出演する大規模な舞踏公演「都をどり」が創設され、その専用会場として1913(大正2)年に「祇園甲部歌舞練場」が建設された。2023年には7年にわたる耐震改修工事を終え、新開場した。
この場内に常設展として設置される資料館は、芸妓さん・舞妓さんと花街の文化を分かりやすく紹介する。手描き友禅の着物や、西陣織の帯をはじめ、舞妓さんの化粧道具や持ち物などを多数展示。季節ごとに変わるかんざしや、めったに見られない正装の黒紋付など、貴重な資料も見ることができる。
入館料とは別途料金がかかるが、芸妓さんか舞妓さんによる京舞披露や、一緒に記念撮影ができるオプションも用意する。このほか、館内では大劇場の見学や池泉庭園見学、ミュージアムショップなどを楽しめる。
開館時間は午前11時~午後8時まで。休館日は水曜日と3月中旬~5月上旬、10月中旬~11月中旬、年末年始。入館料は大人1600円、高校生以下800円(修学旅行中の小中学生は400円)、未就学児は無料。