28年に「温泉文化」をユネスコ無形文化遺産登録へ 全国推進協議会が初の総会開く
2024年5月24日(金) 配信
昨年4月に設立した「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会」(会長=青柳正規・元文化庁長官、110会員)は5月24日(金)、東京都内で初の総会を開いた。2026年の国内候補決定、28年にユネスコ無形文化遺産登録を目指す。
また、全国的な機運を高めるために25年の年初までに100万筆の署名を集め、賛同者の輪を広げていくことを確認した。
青柳会長は「火山の国である我が国は、温泉という素晴らしい恵みをもたらされている。世界的にも日本の温泉文化ほど洗練され、充実しているものはないと思っている」と述べた。この完成度が高い温泉文化がユネスコ無形文化遺産に登録されるには、「全国からの支援が大変に重要。100万筆を上回る賛同者を得て、それを力に登録を目指していきたい」と意気込んだ。
署名活動は、全国の旅館で宿泊客をターゲットに展開している。100万筆の署名が達成すると、内閣総理大臣にも要望する予定。
現在、登録を応援する知事の会(会長=平井伸治・鳥取県知事)には37道県が参画し、登録推進議員連盟(衛藤征士郎会長)には自民党91人、公明党36人の計127人が参画している。
□「温泉文化大使」100人任命へ
さらに今年度は、影響力の大きい温泉関係団体のリーダーなどを「温泉文化大使」として100人を目途に任命していき、あらゆる場面で温泉文化の価値や魅力をPRしてもらう考えだ。