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ハイアットが温泉旅館事業に参入 2026年以降に由布・屋久島・箱根で開業目指す

2024年5月27日
編集部:飯塚 小牧

2024年5月27日(月) 配信

(左から)Atona執行役員COO渡部賢氏、KirakuCEO・Atona共同代表サンドバーグ弘ウィリアム氏、ハイアットアジアパシフィックグループプレジデント デービッド・ユデル氏、同成長戦略・オペレーション担当プレジデント スティーブン・ホー氏、日本ハイアット社長・Atona共同代表坂村政彦氏

 ハイアットが温泉旅館事業参入へ――。ハイアットホテルズコーポレーション(マーク・ポプラメジアン社長兼最高経営責任者、米国イリノイ州)は5月27日(月)、2026年度以降に同社初となるラグジュアリー温泉旅館ブランド「吾汝 ATONA」の開業を目指すと発表した。同社関連企業とKiraku(サンドバーグ弘ウィリアム代表取締役CEO=Atona共同代表、京都府京都市)の合弁事業で、両社が設立したAtonaが運営を手掛ける。施設は第1号店として、由布(大分県)、屋久島(鹿児島県)、箱根(神奈川県)にオープンする計画だ。

 同日に開いた会見で、日本ハイアット社長でAtona共同代表の坂村政彦氏は同社はラグジュアリー市場のリーダーであると前置きしたうえで、「外資系ホテルチェーンが手掛けてこなかった旅館というユニークな宿泊施設で、革新的なホスピタリティのスタンダードを作っていきたい」と意気込んだ。「Atonaのブランドをアジアのリゾートの中核に、また将来的には同社の世界のポートフォリオのなかで需要なブランドに育てていきたい」と展望した。

 旅館事業参入には昨今の日本人気や、観光地の地方分散化、オーバーツーリズム対策などすべてが後押しになっているとし、「Atonaを通して、まだ知られていない日本の魅力や旅館の滞在体験を世界中のお客様に知っていただくきっかけにしたい。日本の美しき旅館文化とハイアットの持つ現代的な心地よさ融合させていく」と語った。

 運営会社、Atona執行役員COOの渡部賢氏はメインターゲットを「国内外の世界中を旅する旅慣れたグローバルトラベラー」とし、彼らが求めているその土地やその瞬間でしか味わえない体験を「和の心」で提供してもてなすという。今回のプロジェクトにあたっては、開発段階から運営チームが関わっていることが特徴とし、「実際に現場で運営する我われが開発の初期段階から強く関与することで、施設環境が整い、心地よい空間を作り上げられる」とした。

 2026年以降の開業を目指す施設は、1施設当たり30~50室のスモールラグジュアリーで、温泉やダイニング、ウェルネス、文化体験などを提供する。客室単価は10万円代前半の想定。2024年5月に同ブランドに特化した旅館の開発・改修案件へ集中投資を行う不動産ファンドを約100億円でファーストクローズした。出資者はKirakuとハイアットの関連会社、竹中工務店。今後は全国複数の温泉地で展開を検討しており、最終的なファンドの目標額は200億円を掲げる。

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