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由志園 東松山ぼたん園の指定管理者に 「観光」と「子育て」の場として磨き上げ

2024年6月6日
営業部:後藤 文昭

2024年6月6日(木) 配信

星野守所長(右)と新井勝己事務局長

 由志園(門脇豪社長、島根県松江市)は昨年12月、「東松山ぼたん園」(埼玉県東松山市)の管理者に指定された。同社は9年にわたり苗と技術の提供を通じ、ぼたん園の発展に貢献してきた。今春からは指定管理者として、「観光」と「子育て」の場として磨き上げるべく、通年イベントなどを開催。島根県の由志園と東松山ぼたん園双方の魅力向上に向けた取り組みを展開していく考えだ。

【後藤 文昭】

 由志園が指定管理者となった東松山ぼたん園は1990年に開園した施設で、園内にぼたん約5千株とぼたんとしゃくやくのハイブリット種550株、しゃくやく850株が植栽されている。東松山市は同社を指定管理者として指定した理由として、「ぼたんの生産地に本拠地を構える強みを生かした新種展示などより充実したサービスの提供が見込めること」「高い技術によるぼたんの品質向上や効率的な運営が見込めること」「管理施設で実績のあるイベントなど具体的な自主事業が提案されており、来園者の増加が期待できること」などを挙げている。

 指定管理者として運営を開始するにあたり星野守所長は、「由志園は9年前から苗と栽培技術の提供を行ってきたので、とても縁のある場所です。指定管理者として今後は、通常の1・5倍の大輪を咲かせる苗の生育や、若い人にも訪れていただけるきっかけづくりを進めていきたい」と思いを語る。

 今回の決定を受け東松山市観光協会の新井勝己事務局長は、「由志園ならではの企画展開を通じ、ぼたん園の付加価値を高めてほしい」との期待感を示した。そのうえで、「東松山・比企エリアは花の名所が多いのでぼたん園を核にこのエリアを花のまちとして磨き上げ、個人はもちろんバスツアーなども呼び込んでもらいたい。加えて、ここは子育て世代を中心に市民にとっては重要な公園なので、市民にも喜んでもらえる企画の展開もお願いしたい」と要望した。

双方向で磨き上げ 由志園の魅力も発信

池泉牡丹

 同社はぼたん園を「観光施設」、「子育ての場」2つの性格を持つ施設として磨き上げる考えを示しており、ぼたんシーズンの4月6日から展開したイベント「花絵巻」では、5千輪のぼたんを水盤に浮かべ絶景をつくり出す「池泉牡丹水盤」や江戸時代の鑑賞スタイルを花壇の一部で再現した「牡丹グランプリ投票」などさまざまなぼたん鑑賞の楽しみ方を提供した。

 一方ぼたんシーズンの終了後は、同園が都市公園であることから、子育て世代が楽しめるイベントの展開も計画している。今冬には、同市出身でノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章氏に注目し、子供たちが宇宙やスーパーカミオカンデに興味を持つきっかけになるようなイルミネーションを実施したいという。

 こうした取り組みに関し星野所長は「ぼたん園は都市公園でもあるので純粋な観光施設ではないが、工夫次第でより多くの人に来ていただくチャンスがある場所だと思っている。と同時に、子育て世代にとってもよりよい環境を整備することも重要な課題。由志園をはじめさまざまな場所で実績を積んできた雲海をはじめとする我われが自信を持っている技術を活用し驚きを提供し続けることで、たくさんの方に来ていただきたい」と力を込める。

 そのうえで「由志園で好評を博したものをこの場所向けにアレンジして展開する。あるいはここで好評だったものを由志園向けに変更して実施することで、両施設をさらに磨き上げていくことを5年間かけて行いたい。そして、この場所を通じ、由志園と島根県の魅力を発信していきたい」と思いを語った。

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