2030年60万人集客へ 日本では3万人目指す イントレピッドトラベル(豪)
2024年6月3日(月) 配信
オーストラリア・メルボルンに本社を構える旅行会社「Intrepid Travel(イントレピッドトラベル)」は5月13日、大阪市内でサプライヤーや各自治体担当者、メディア関係者など約90人を招き懇親会を開いた。ジェームズ・ソーントン最高経営責任者(CEO)と、ナタリー・キッドアジア地域取締役も来日し、2030年に向けた営業戦略なども発表した。
同社は1989年に設立。「体験」と「サステナブル」を重視したスモールグループ(12人程度)によるアドベンチャーツアーを展開しており、これまでに100カ国以上、1千種類を超えるツアーを実施している。顧客層は豪、北米、ヨーロッパが中心。日本へは2017年に参入し、昨年は日本国内で過去最高となる486ツアーを催行。約8500人を集客した。
ソーントンCEOは「我われのミッションは、旅行の喜びを通じてポジティブな変化を創造すること。昨年はグループ全体で延べ約32万8千人を集客できたが、30年までに、より多くの人々を結び付け、グループ全体で60万人、日本で2―3万人の集客を目指したい」と目標を掲げた。
また、日本の拠点となる「Intrepid Japan」の大西良樹ゼネラルマネージャーは「二酸化炭素排出削減のため、可能な限り公共交通機関を利用している。日本は公共交通が充実しており、ダイヤも正確」と利点を紹介。オーバーツーリズム対策については「ツアーの立ち寄り先を人気の神奈川県・鎌倉から静岡県・川根本町でのファームステイに変更するなど、今後は地元と連携しながら、地方への誘導を増やしていく。地域活性化も重要なミッションと捉えている」と述べた。
【塩野 俊誉】