北海道・今金町がクラファンで温泉施設の改修目指す 観光拠点のクアプラザピリカ
2024年6月3日(月) 配信
北海道・今金町(中島光弘町長)は5月31日(金)から、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで、同町ピリカ地区の観光拠点であるクアプラザピリカの温泉施設改修を目的としたプロジェクトを開始した。
利用するのはトラストバンクが提供する、クラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング®」。募集期間は8月29日(木)までで、目標金額は2000万円。
同町は人口減少や観光資源の減少などの課題があり、とくに、奥ピリカ温泉やオオシュブンナイの滝などの名所は施設の廃業などで観光客離れが起きているという。
クアザピリカは1990年に完成した施設で、オートバイ愛好家の「バイカー」にも人気だ。併設するピリカキャンプ場の復活や冬場のスキー場の存続、温泉施設設備の継続活用などさまざまな課題を乗り越えて営業を行っている。
しかし、施設の老朽化が激しく、とくに温泉水をくみ上げる水中ポンプやろ過機は深刻なダメージを受けており、改修が必要な状況だ。改修費用は水中ポンプ入替修繕で約1500万円、ろ過機の更新修繕で約500万円と多額の費用がかかり、町だけでは賄いきれないため、寄付を募る。
目標金額を超える額が集まった際には温泉施設の完全リニューアルや新たな観光スポット、道の駅の機能充実を視野に入れ、観光客の集客増で地域活性化を目指す。
中島町長は「全国には今金にゆかりのある方やファンの方など、ふるさと今金に懐かしさや愛着を感じてくださる方々がたくさんいらっしゃいます」とし、「皆様には今金町にある課題を知っていただき、町としては地域活性化の実現の可能性を見つけ、町民の想いを叶えていきたいと思います」とコメントしている。