大洗町がCAセガジョイポリスと包括協定結ぶ 教育や健康、観光で連携
2024年6月5日(水) 配信
茨城県・大洗町(國井豊町長)はこのほど、CAセガジョイポリス(吉本武社長、東京都品川区)と包括連携を結んだ。町民の教育の充実や健康増進、年間400万人を超える観光客のさらなる振興などを目指す。5月31日(金)に大洗町立南小学校で締結式を開き、國井町長や吉本社長が出席して意気込みなどを語った。
國井町長は連携のきっかけとして、自身が東京ジョイポリスを訪問した際に設置されていたAR機器を見て、教育や健康促進などに可能性があると感じたことだと報告。「CAセガジョイポリスが得意とする『バーチャル』な世界と実績、それを具現化させ、さまざまな成果として『リアル』へつながっていく大洗町の未来に期待を寄せている」と語った。
吉本社長は観光面での事例として、東京ジョイポリスを含む東京・台場エリアのアミューズメントスポットを巡る「お台場周遊チケット」事業を紹介。「相互間でのアクセスの良さを生かし、日帰りではなく1泊、2泊してもらえるようなしかけづくりを行い、年間400万人の観光客のさらなる消費促進につながれば。今後も多方面でタッグを組み、アミューズメント業界ならではの実績をもって大きく貢献していきたい」と力を込めた。
連携の第1弾として今夏、2つの小学校に室内型AR機器「DIDIM(ディディム)」を導入する。DIDIMは室内型AR式プレイグランドで、床に投影された画面にあわせ、体を動かして楽しむ「体力トレーニング」「頭脳トレーニング」「フィットネスゲーム」など約70種類のコンテンツがある。ルールは簡単で小さい子供から高齢者までゲーム感覚で運動が楽しめるという。
締結式の日は放課後を利用し、南小学校の児童8人がDIDIMを体験した。最大6人までプレイでき、順を競ったり、見学している児童は「がんばれ!」など応援するなどコミュニケーションツールとしての役割も見られた。
また、毎年同社が夏休みに開催する昆虫イベント「カブト・クワガタ ふれあいの森」の体験会として、ヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタなど5種を特別展示し、昼休みに1~4年生までの児童が触れ合いを楽しんだ。