test

台湾観光庁と京急、ラッピング電車運行 需要喚起と台湾地震の復興支援へ

2024年6月7日
編集部:木下 裕斗

2024年6月7日(金) 配信

出発式のようす。原田一之会長(左2番目)と(左4番目から)方正光審議官、周学祐副代表

 台湾観光庁(周永暉長官、台湾・台北市)と京浜急行電鉄(川俣幸宏社長、神奈川県横浜市)は6月7日(金)~9月28日(土)まで台湾観光特別ラッピング電車「ビビビビ!台湾号」を運行する。京急電鉄の利用者を中心に台湾の魅力を発信し、観光需要を喚起する。観光客の増加によって4月に発生した台湾地震の復興支援にもつなげる。

パイナップルをデザインしたラッピング電車の外観

 同列車は1編成全8両に特別ラッピングを施した。車体は都会の慌ただしい生活から離れ、癒しを感じ、旅情を搔き立てようと、台湾独自の文化と自然を表したパイナップルと茶葉、蘭の3種のデザインしている。車内の網棚の上には、九份(基隆)や三仙台(台東)などの景勝地を紹介するポスターを掲出した。

網棚の上に掲出した台湾の景勝地を紹介するポスター

 このほか、JTBや近畿日本ツーリストなど日本の旅行会社のほか、チャイナエアラインやエバー航空など台湾の航空会社による訪台を促す広告も掲出した。

エバー航空のポスター

 京浜急行電鉄は2015年2月に、台湾鉄路公司と友好鉄道協定を締結し、台湾における鉄道旅行の魅力を発信。さらに、京浜急行電鉄の原田一之会長は今年2月、世界から1人しか授与されない台湾観光特別貢献賞を受賞。これを契機として、同社と台湾観光庁の新たな取り組みとして同列車の運行が決まった。

 運行期間は1カ月の予定だったが、地震で被災した台湾へエールを送るため京浜急行電鉄が2カ月間延長した。

 6月7日(金)に行われた出発式で、台湾観光庁の方正光(ほう・せいこう)審議官は「日本は台湾の重要な顧客。コロナ前の訪台客数へ回復させるため、広く発信する。日本の皆様には列車で空港に向かい心温まる台湾へ来てほしい」と語った。

方正光審議官

 台北駐日経済文化代表処の周学祐(しゅう・がくゆう)副代表は「1~5月の訪日台湾人は200万人を超え、過去最高となった」と報告し、「今後は相互交流をより拡大できることを期待している」と語った。

周学祐副代表

 京浜急行電鉄の原田一之会長は「日本からの台湾を訪れる観光客は(コロナ禍前より)減っている。羽田空港から台湾へ出掛けてほしい」と語った。

原田一之会長

 なお、運行予定表は京急電鉄のホームページで公開している。

 

いいね・フォローして最新記事をチェック

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。