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HIS第2四半期連結決算、旅行需要回復で5年ぶりの黒字転換 営業利益57億5900万円に

2024年6月17日
編集部:馬場遥

2024年6月17日(月) 配信 

(左から)織田正幸常務、矢田素史社長、中森達也専務

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)が6月14日(金)に発表した2024年10月期第2四半期(23年11月1日~24年4月30日)連結決算によると、売上高は同56・6%増の1611億7300万円と大幅な増収となった。

 営業利益は57億5900万円(前年同期は33億5800万円の損失)、経常利益は60億8200万円(同35億6100万円の損失)、純利益は38億7700万円(前年同期は48億900万円の損失)と、約5年ぶりの黒字となった。

 売上高は、旅行事業とホテル事業が順調に推移したことで、業績予想の通り着地した。

 事業別では、ホテル事業の売上高が前年同期比39・4%増の114億6800万円、旅行事業は同65・2%増の1316億600万円となった。

 24年10月期第2四半期の業績が、当初の予想よりも上振れしたことを受け、通期(23年11月1日~24年10月31日)の連結業績予想を上方修正した。営業利益が前回発表から10億円増の110億円、経常利益が同20億円増の110億円、純利益が同10億円増の70億円を見込んでいる。

 また、夏の海外旅行は19年比で約80%の回復を想定していたが、現状は60%程度の回復に留まっている。このことから、24年度下半期の営業利益を67億円から52億円に下方修正した。

 回復鈍化が続く海外旅行市場の活性化をはかるために、夏の集客強化として、海外旅行のさらなる需要創出に向け、コアターゲットとなるファミリー層や団体旅行には、着地後の食事代込みのプランなどを充実させたハワイ・ミクロネシアの需要の掘り起こしを行う方針。

 矢田社長は、「収益性の高いビーチの回復が喫緊の課題」とし、「円安やインフレ、燃油サーチャージ、航空運賃の高止まりなどの理由のほか、粗利を確保するための保守的な値付けも、旅行代金の増加につながっている」との課題認識を示した。

 国内旅行では、強化デスティネーションである北海道と沖縄において、オリジナルコンテンツで差別化をはかり、競争力ある商品の造成で収益性を向上させていく。

 訪日旅行では、HIS海外ネットワークを通じて、各地域からの特性を掴み、商品ラインナップを拡充させるとともに、現地旅行会社へのB2B営業を強化し、グループシナジーの最大化に努める。

 ホテル事業では、インバウンド需要が活発化するなか、客室単価の向上に見合う「変なホテル」のプレミア化やリゾート化を実施する。

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