JTB旅ホ連、宿泊販売4000億円 目標設定をコロナ前超に
2024年6月19日(水) 配信
JTB協定旅館ホテル連盟(会長=宮﨑光彦・道後御湯社長、3569会員)は6月5日(水)、京王プラザホテル(東京都新宿区)で2024年度通常総会を開いた。23年度は宿泊販売目標3800億円を達成し、24年度はコロナ禍前19年度比3.8%増の4000億円を新たな目標に設定した。
宮﨑会長は「この1カ月、各支部連合会の総会に参加した。各地で宿泊増売に向けた個性的で魅力的な取り組みが行われ、旅ホ連が目的としている地域自らがお客様を創造する姿が見られ、勇気をもらった」と感謝の言葉を述べた。このうえで「ツーリズムの復活から成長へ、そして飛躍へと道筋をつけていく大事な年になる」と話し、商品力の向上、高付加価値化、販売員の強化により新たな需要づくりを進めていく方針を示した。
一方で、宿泊産業は大きな課題を抱えていると指摘した。「コロナ禍に起因する金融問題、円安による物価高、新たな投資による借入金の増大もあるが、一番の懸念は人手不足。最優先課題としてJTB旅連事業とも連携しながら、人材確保、生産性向上、働き方改革の取り組みを深化させていきたい」と語った。
23年度の事業計画は、基本テーマを「JTBとの戦略的パートナーシップによる宿泊増売と会員経営基盤の強化」に定めた。「四方よし(お客様・JTB・旅ホ連会員・地域)」の精神で、地域の持続的な発展を成し遂げるとして、①宿泊増売②地域振興・観光振興③人財育成④組織強化――の4本柱で事業を推進。とくに宿泊増売では、23年12月に新しい国内客室管理ツールの移行が実現できたことを受けて、新たな仕入ビジネルモデルを推進する。
総会決議後、宮﨑会長とJTBの山北栄二郎社長が「サステナブルツーリズム・パートナーシップ協働宣言」に署名した。共通目標を定め、サステナブルツーリズムの推進を加速させていく。
そのほか、次期25年度の通常総会は、25年6月11日(水)にシェラトン都ホテル大阪(大阪市天王寺区)での開催を決めた。