ロングステイ学会設立、HP公開し、学会員募集
ロングステイ財団(舩山龍二会長)は11月18日に東京都内で会見を開き、来年3月に「長期滞在型・ロングステイ観光学会」を設立すると発表した。ホームページ(http://www.asjlt.jp)を公開し、学会員の募集も開始。100人規模の学会を目指す。
発起人代表の立教大学名誉教授でロングステイ財団の岡本伸之理事は、学会設立の理由を日本人の国内観光があまりにも短期滞在型であることを挙げ、「日本は国際労働機関(ILO)の有給休暇条約を批准していない珍しい国」と述べた。フランスでは1936年以来、ILO条約の年間3週間休暇のうち、2週間は連続休暇を取得するという。
また、日本で長期休暇というと海外ロングステイが主流だが、国内での普及もはかりたい考えで「インバウンドブームの延長線上に日本人と外国人がともに日本でロングステイを享受できるような社会構築を実現したい」と語った。そのためにも、学会ではロングステイを阻害するものや促進する要因を研究する。
ロングステイ財団の弓野克彦理事長は、学会設立でロングステイ普及促進に産官学で取り組むとし、「産官学の連携で実際のビジネスにつなげ、産業を育成したい」と意気込みを語った。
今後、16年3月18日に設立総会・基調講演・シンポジウム・懇親会を開き、10―12月には第1回全国大会の開催を予定している。