温泉入り、ご利益を、「三大祈願祭」を初開催(栃木・板室温泉)
古くから「下野の薬湯」として全国から多くの湯治客が訪れる板室温泉(栃木県那須塩原市)の宿泊施設12軒は、来年1月1日から4月24日まで、湯口に御札を供えた温泉に入りご利益を得てもらう「板室温泉三大祈願祭」を初めて開く。
実施期間は3期に分かれ、各施設の温泉湯口に、1月は関節炎・神経痛治癒にご利益がある「板室温泉神社」、2月は乳がん治癒にご利益がある「篭岩神社」、3―4月は子宝にご利益がある「木の俣地蔵」でそれぞれ祈願された御札が供えられる。同所は板室地域の三大パワースポットとしても知られ、担当者は「得たいご利益に合わせてお越しいただき、湯治の里として親しまれる板室温泉で心身を癒していただければ」と話す。
4月24日には供えた御札をすべて焚き上げる「三大祈願御焚き上げ」が行われ、当日は餅つきなどの催しも企画する。今後も同祈願祭は、冬の恒例イベントとして毎年実施する予定で、湯治による長期滞在客などを視野に、板室温泉のリピーター獲得につなげていきたい考えだ。
合わせて冬の宿泊プランとして、市内の塩原温泉とともに「ぽかぽか冬の旅プラン」も発売する。24施設が参画し、地産食材を使った鍋料理などの「各宿自慢のあったか料理」、熱燗やホットミルクなどの「温かいワンドリンク」、暖かい部屋で楽しむ「アイスクリーム」が付く限定プランとなっている。設定期間は、12月1日から来年2月29日(12月31日―1月3日除く)宿泊分まで。
問い合わせ=那須塩原市観光局 電話:0287(46)5326。