「津田令子のにっぽん風土記(109)」魅力溢れる日比谷に新風を~ 東京都・日比谷編~
2024年7月13日(土) 配信
「日比谷は、都心でありつつ緑豊かな土地で、映画や演劇、そしてグルメなども楽しめる魅力溢れる街だと感じています」と、この6月にDrape TOKYO KAIKAN(千代田区有楽町1―5―2 東宝日比谷プロムナードビル2階)の支配人に就任された渡辺亮介さんはおっしゃる。
生まれは神奈川県大和市。その地への想いを、「子供のころからよく川や森で遊べる自然に囲まれた場所で、今でも川に行き自然を眺めながらリフレッシュできる大切なふるさとです」と話す。
ドレープに赴任される前は、有楽町東京交通会館15階にある「銀座スカイラウンジ」でキャプテンとして勤務されていた。「入社以来勤務していたレストランのなかでもとくに思い出深いお店です」と振り返る。「これまでに経験のない大型店舗で130席のレストランと、夏季限定でオープンする280席のビアテラスがあり、お一人おひとりとの素敵な時間を過ごさせていただきました。一緒に働いていたスタッフには、ときに助けてもらい、学び成長させてもらったという思いです」。
2013年の入社以来、本館ユニオンクラブ(会員制クラブ)を皮切りに、本館 シェ・ロッシニ(西洋レストラン)や如水会館ジュピター/マーキュリー(カフェ&レストラン)など6施設で研鑽を磨いてこられた。
「東京會舘のシェフが作る伝統的なフレンチと引き継がれてきたサービスをドレープのカタチで表現をしていきたい」と語る。「1922年創業の当社が、昨年オープンした2年目の新しい店舗で、明るく入りやすいカジュアルな雰囲気を醸し出しています。プレッシャーと同時に気持ちの高まりを感じています。憧れのポジションに就けたのも支えてくださったお客様のおかげとの思いを原動力にし、さまざまなシチュエーションで利用いただけるレストランを目指しています。心配りや気配り、技術や知識もご提供させていただき、期待値を上回るようにと考えております」と意気込みを語る。
「いつ来ていただいてもご満足いただけるお店作りをするのが私に課せられた最大の仕事」と話す。レストランのみならず結婚式など、ジャンルを問わず担当できる支配人になることが夢だと語る。「お客様が従業員、人を求めてくださり、ご来店いただくケースもたくさんあります。ドレープがお客様に愛されるレストランであるために精進して参ります」。すでに店内は新しい風が吹き始めている。
津田 令子 氏
社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。