滋賀県が「びわ湖の日」に魅力発信セミナー ここ滋賀で開催
2024年7月2日(火) 配信
滋賀県は7月1日(月)の「びわ湖の日」に東京・日本橋の同県アンテナショップ「ここ滋賀」で魅力発信セミナーを開いた。1977年に県民主体の環境汚染への取り組み「石けん運動」が始まったことを契機に、81年に7月1日を「びわ湖の日」に制定。今でもその前後に県内各地で琵琶湖や河川の清掃活動が行われ、例年10万人以上が参加しているという。
自然だけではなく、文化や歴史、食、教育などさまざまな営みを生み出す琵琶湖は「母なる湖」として、県民のアイデンティティに深く根付いている。県内の小学生は4年生時と5年生時に環境学習に参加し、環境への意識を育んでいる。
また、県内では積荷とともに沈んだ船など歴史を知ることができる約80件の「水中遺跡」が発見されており、2024年は「葛籠尾崎(つづらおざき)」湖底遺跡の発見から100周年を迎える。県の知事公室広報課広報戦略係の平野里子副参事は「これを機に水中遺跡の魅力を発信したい」とプロジェクトに取り組み始めていることを紹介した。
さらに、来年の大阪・関西万博では「Mother Lake~びわ湖とともに脈々と~」をテーマに参画。琵琶湖の美しさや滋賀の持続可能な暮らしを紹介する予定という。
滋賀は現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」でも話題の「石山寺」をはじめ、歴史遺産が豊富で観光に最適。夏は海水浴と違い、ベタベタせずクラゲもいない快適な湖水浴もおすすめだ。意外と知られていないのが、アクセスの良さ。京都からは電車で約10分で県庁所在地の大津へ行くことができる。平野副参事も「混雑した京都から穴場の滋賀へぜひ」とアピールした。
□滋賀の美味
会では、滋賀県の食材も紹介した。13年の歳月をかけて10年ぶりに開発された近江米の新品種「きらみずき」はオーガニック栽培をはじめ、農薬や化学肥料を極力使わない環境こだわり栽培に限定しており、これだけ厳しい栽培基準を県域で設けているのは、全国でもきらみずきが初めてという。
また、日本三大和牛のなかでも400年以上の歴史があり、肉食が禁じられていた江戸時代にも将軍家へ牛肉の味噌漬けが献上されていた「近江牛」や、琵琶湖固有種を代表するビワマスなどの試食を提供し、滋賀ならではの美味を売り込んだ。
ここ滋賀2階のレストラン「近江牛もりしま 寛閑観ここ滋賀」では、7月平日の限定メニューとして「天然びわます御膳」(3300円)を展開するほか、7~9月の飲み放題が付いた近江牛冷しゃぶプラン(8800円)などを提供する。さらに、10月までの水・木・金曜日は屋上テラスでビアガーデン「琵琶ガーデン」もオープンする。カジュアルプランは3000円、ちょっと贅沢プランは5000円。