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蹴鞠テーマの特別展PR 福井県の一乗谷朝倉氏遺跡博物館が大阪で

2024年7月11日
関西支社:塩野 俊誉

2024年7月11日(木) 配信

清水館長(右)と常見主事

 「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」の清水邦夫館長と常見彩花主事がこのほど、大阪を訪れ、7月13日(土)から9月1日(日)まで実施する特別展「戦国大名朝倉氏 武威の煌めき―蹴鞠と庭が語る戦国―」をPRした。

 同館は、戦国大名朝倉氏の栄華や城下町一乗谷の繁栄ぶりを、さまざまな出土品や遺構、美術品などで紹介する施設。

 特別展は、越前と関わりの深い蹴鞠をテーマに、天皇や公家、戦国大名らに和歌と蹴鞠を教えた「飛鳥井氏(あすかいし)」から、のちの朝倉氏4代当主、孝景が元服の際に伝授された「飛鳥井宋世蹴鞠秘伝書」をはじめ、尾形光琳筆と伝わる紀州徳川家旧蔵の名品「花下蹴鞠之図」(木下美術館蔵)、「鳥獣人物戯画 丙巻(模本)」などの貴重な展示品を通じて、当時、戦国大名に必須の教養であったとされる蹴鞠の実像に迫る。

 また、一乗谷朝倉氏遺跡にある朝倉氏の当主館跡「朝倉館跡」は、その発掘調査成果や史資料から戦国大名館の全体像を読み取ることができる全国的にも稀有な遺構とされており、特別展では、蹴鞠が行われた「鞠庭(まりにわ)」や饗宴の舞台となった「広庭(ひろにわ)」などの庭にも着目し、戦国大名の武威としての蹴鞠と庭を展示紹介する。

 このほか、7月21日には記念講演、27日には蹴鞠とフリースタイルフットボールのコラボイベント、28日には蹴鞠の実演・体験など、さまざまな関連企画も行う。

 清水館長は「実は奥が深い『蹴鞠』の実像に、ぜひ触れてみてください」とアピールした。

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