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大田原管財、特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)

2024年7月12日
編集部:増田 剛

2024年7月12日(金) 配信

 大田原管財(代表清算人=青木孝夫氏、栃木県大田原市)は6月24日(月)、宇都宮地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は推定2億6000万円。

 同社は1988(昭和63)年10月に設立された温泉旅館の運営業者。大田原市中田原の天然温泉を利用した温泉旅館「ホテルアオキ」を運営していた。客室数24室・120人収容の中規模旅館として、日帰り温泉や飲食サービスを提供し、個人顧客に加え、学校の合宿などでも利用されていた。

 しかし、新型コロナの影響で業況が悪化。年間収入高は約4000万円と、コロナ前の3~4割にとどまっていた。「コロナ禍が明け業績回復を目指していたが、設備投資や運転資金に伴う金融負債が重荷となり、現体制下での事業継続は困難と判断」(帝国データバンク)。23年7月に新会社「那須野ケ原温泉ホテル」に事業を譲渡し、同社は今年1月31日開催の株主総会の決議により解散していた。

 なお、23年9月から新会社が事業を運営している。

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