「佐渡島(さど)の金山」 ユネスコ世界文化遺産登録決定
2024年7月29日(月) 配信
インド・ニューデリーで開催されたユネスコ(国連教育科学文化機構)の世界遺産委員会は7月27日(土)、「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録を決定した。
1997(平成9)年に、市民団体による世界遺産登録に向けた運動が始まってから27年、“悲願の達成“となった。
新潟県佐渡市(渡辺竜五市長)は、審査期間中に東京・新潟・佐渡の3会場でパブリックビューイングを開催し、関係者や市民が審査の行方を見守っていたが、登録が決まると喜びを分かち合った。
昨年12月16日には、100年先の子供たちに佐渡文化を継承していくことを目的に、同市内で「佐渡島世界遺産登録・島民団結シンポジウム」を開くなど、国、新潟県、そして地元の島民が一体となって登録に向けた取り組みを進めていくことにも力を入れてきた。
世界文化遺産登録決定を受けて、佐渡島は9~10月に、「しま夢㏌佐渡2024」を開催する。佐渡の歴史と風土の中で育まれてきた「芸能と食」に焦点を当て、佐渡金山の町・相川を1つの会場と見立てた「分散型ツーリズム」を楽しんでもらえるように、準備を進めている。
佐渡観光交流機構の本間雅博理事長は登録決定を受け、「佐渡島の金山は、江戸時代から現代に至るまで、長い歴史の中で多くの人々の努力と情熱によって支えられてきました。その歴史と文化を守り、次世代に伝えていくことが私たちの使命であり、今回の世界遺産登録はその重要なスタートの一歩となります。今後、佐渡島を訪れる多くの方々に、その歴史と魅力を存分に味わっていただけるよう、当機構としても一層努力して参ります」とコメントしている。