アウトバウンド促進協議会 酒井淳会長に聞く 「異業種とコラボし、価値創造へ」
2024年7月30日(火) 配信
旅行新聞は7月11日(木)、日本旅行業界(JATA)副会長で、JATAのアウトバウンド促進協議会(JOTC)会長・酒井淳氏に、単独インタビューを行った。国内・訪日旅行の需要が戻るなか、未だコロナ前の水準に至らない日本人の海外旅行について、現状の課題認識と、JATAやJOTCの取り組みについて聞いた。
【聞き手=本紙編集長 増田 剛】
JATAでは、2024年度は「海外旅行の完全復活元年」と位置づけている。
24年1~5月の出国日本人数は、60・7%まで回復しているものの、回復度合いは業態によって大きく差があり、一番戻りが遅いのはレジャーパッケージ。
また、方面によっても差がある。台湾や韓国は一定の回復が見られる。オーストラリアやベトナム、タイなど、円安の影響が少ない方面や、「安・近・短」な国・地域は回復幅が大きい。
ビジネス需要のほかにも、少々値段が高くても、お客様にとって価値がありニーズにマッチしている商品は行き先を問わず需要が戻っている印象だ。
一方で、……
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