山代温泉観光協会 来年で開湯1300年 「地域資源の磨き直しを」
2024年8月2日(金) 配信
石川県加賀市の山代温泉観光協会(会長=和田守弘・たちばな四季亭社長)は7月1日、同温泉にある「みやびの宿加賀百万石」で2024年度通常総会を開いた。今年は、昨年8月に一般社団法人化してから初の総会となり、議事ではすべての議案を承認可決。任期満了に伴う役員改選で和田会長を再任した。
和田会長は「今年は年明け早々に能登半島地震が発生し厳しいスタートとなったが、3月16日に北陸新幹線・加賀温泉駅が開業後は、石川県の需要喚起策もあり、多くの観光客が訪れている。訪日客はアジアはもちろん、欧米も増えている。2、3年後には、現在数%しかないインバウンドのシェアを15%程度にまで引き上げたい」とした。
また、「来年は、行基が725年に山代温泉を発見してから1300年となる節目の年。長い歴史に彩られた山代温泉の魅力を、国内外へ、改めて発信していく」と意気込みを述べた。
今年度は、昨年度に策定した「山代温泉中期ビジョン計画2023―2030」の具現化を推進し、来年の開湯1300年に向け、地域資源の磨き直しを行う。
その後、岐阜県高山市で訪日客にも人気の高山まちなか屋台村「でこなる横丁」を仕掛けた「Tri-Win(トライウィン)」代表の伊藤通康氏が記念講演を行い、これまでの活動などを紹介した。