ACAO SPA&RESORT(旧商号:ホテルニューアカオ) 民事再生法の適用を申請(帝国データバンク調べ)
2024年8月2日(金) 配信
ACAO SPA&RESORT(旧商号:ホテルニューアカオ、中野善壽代表、東京都千代田区)は7月29日(月)に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約63億円。
同社は1954(昭和29)年3月創業、70(昭和45)年6月に法人改組されたリゾート施設の運営業者。静岡県熱海市錦ヶ浦エリアで、本館「ホテルニューアカオ」と、新館「ロイヤルウイング」の2つの大型ホテルに加え、植物園・海水浴場の運営なども手掛けていた。
熱海温泉エリアの老舗ホテルとして知名度は高く、国内客だけでなくインバウンド客の取り込みでも実績を重ね、2018年12月期には年間収入高約48億400万円を計上していた。
しかし、20年以降は新型コロナの影響で業容の大幅な縮小を余儀なくされ、21年12月期の年間収入高は約9億6300万円に落ち込んだ。
この間、2つのホテルは他社へ売却し、同社は植物園・海水浴場の運営と、社有不動産の開発に注力していたが、「業容縮小により採算の悪化が進んでいた。近時も改善の目途が立たないことから、自力再建を断念した」(帝国データバンク)という。
なお、他社に売却した各ホテルは営業を継続中。同社が運営している植物園と海水浴場の営業も継続している。