日本最長の人道吊り橋「三島スカイウォーク」、静岡県・三島市に誕生
静岡県三島市に昨年12月14日、歩行者専用としては国内最長となる全長400メートルの人道大吊橋「三島スカイウォーク」(箱根西麓・三島大吊橋)がオープンした。
吊り橋は、箱根と三島を結ぶ国道1号線沿いに位置し、高さ70・60メートル、歩道幅1・60メートルの橋上からは、日本最高峰で世界遺産の富士山や日本一の水深を誇る駿河湾などを望む。総事業費は約40億円で、年間の延べ入場者数は180万人を見込む。吊り橋を拠点に箱根西麓や伊豆半島を一体とした、新たな観光ルートの構築にも期待が高まっている。
事業主は、アミューズメント事業を手掛ける「株式会社フジコー」(宮澤俊二代表、本社=三島市)。建設地は約10年前、三島に住む宮澤代表がハイキング中に偶然見かけた景色に感動した場所で、「この景色をきっかけに、地元三島に何か恩返しできないか」との思いから検討を重ね、立地を活かした大吊橋プロジェクトが始まった。
敷地内には、花を観賞できる土産物売り場「スカイガーデン」も誕生した。地場産品を扱ったテナントの誘致に励むなど、積極的に地元との連携をはかった施設づくりを進めている。店内では、周辺地域で生産されるブランド野菜「箱根西麓三島野菜」などの農産物や野菜のスムージー、軽食などを販売する。このほか付帯施設として吊り橋を見渡す展望デッキ、駐車場近くにはカフェや休憩スペースも新設された。
吊り橋は往復経路で、入場料は大人1千円、中高生500円、小学生200円、幼児無料。利用時間は午前9時から午後5時(チケット販売は午後4時30分まで)。駐車場(普通車400台、大型車最大28台)、大型トイレを完備する。
問い合わせ=電話:055(972)0084。